この度、一般財団法人マイナビ世界子ども教育財団(以下、マイナビ財団)は、経済的不安を抱える家庭を含む中学生とその家族、計31名に「食」と「キャリア」への興味関心を広げるため、株式会社銚子丸(本社:千葉県千葉市、代表取締役社長 石田満、以下銚子丸)、株式会社ニチレイフレッシュ(本社:東京都中央区、代表取締役社長 田邉弥、以下ニチレイフレッシュ)、株式会社山治(本社:東京都江東区、代表取締役社長 山﨑康弘、以下山治)とコラボレーションし、「おいしい舞台を社会科見学@お寿司屋さん~見て×聞いて×食べて 体験~」イベントを開催しました。このイベントは2022年から開始し、今回で7回目の開催となります。
当日は、お寿司屋さんやお寿司屋さんに関わる大人の仕事内容ややりがい、その人の得意なことについて、講義やインタビュー形式で知るプログラムや、自分がやるとしたらどうだろう?と想像してみるグループワーク、職人に教わりながら行う握り体験など、「食」と「キャリア」に関する様々なプログラムを展開しました。
今回は「得意なこと(強み)」について、働く大人はどのように「得意なこと(強み)」を活かして働いているのか、中学生の頃は苦手だったがいまは「苦手ではなくなっていること」はあるか、など大人の話を聞いて自分の「得意なこと」や「苦手をなくしたい」ことについても考えてみるというワークを中心にプログラムを構成しました。「あらためて自分の『得意なこと』を自覚し、それが将来につながっていることを実感した」「今は苦手でも話を聞いた大人のようになくす努力をしたい」といった声が聞かれました。1日を通して、仕事や働くことと自分をつなげることができたようです。
【実施背景】
中学生の時期の体験機会は、体験を通じて新しい知識やスキルを獲得したり、社会的なつながりを築いたり、自己肯定感を高める機会にもなります。しかし、経済的に不安を抱える家庭では、学校外の体験機会にアクセスしづらい状況にあります。そこで、春休みの期間に体験機会を提供するイベントを企画・実施しました。
【実施概要】
■開催日時
2025年4月5日(土)9:30―14:30
■会場
豊洲市場 管理施設棟 調理室/会議室
■参加者
「マイナビ財団食料ボックス」をお送りした中学生とその家族、または協力団体から案内した中学生とその家族
12家族31名(子ども21名、保護者10名)
■プログラム
お寿司をきっかけに、そこに関わる様々な働き手と子どもたちが出会うことで、将来の多様な選択肢やそれぞれが持つ強みや価値観の違いに気づくことを目的としています。普段知る機会の少ない仲卸や調達、人材採用に関わる仕事について直接説明を受けたり、質問したりする機会を設けました。また、大人はどのような得意なこと(強み)を活かして働いているのか、また中学生の頃苦手だったことは何かを聞くことで、働く際の強みの活かし方を知ったり、今の自分とつなげて考えたりしました。大人の話を聞くことで将来について想像したり、自身の得意なことに改めて気づいたりした様子がみられました。
<主なプログラム>
●お寿司に関わるお仕事の紹介(担当:マイナビ財団)
各企業のかかわりや仕事内容を紹介
●仲卸の仕事とは?(担当:山治)
豊洲市場で仲卸の仕事をする山治から仕事内容を紹介
●寿司ネタの「えび」はどこから来るのか?食材の背景を知ろう(担当:ニチレイフレッシュ)
お寿司のネタのひとつである「えび」が私たちの手元に届くまでの様子を紹介
●お寿司に関わる仕事をしている大人に「仕事の内容」「働くこと」「選ぶこと」についてインタビュー
各テーブルに社会人1名がつき、仕事についてのインタビューを実施
●江戸前の技 調理体験・実食(担当:銚子丸)
各テーブルに職人1名が担当に付き、握り体験を実施
●お仕事「想像」ワーク(担当:マイナビ財団)
午前中にインタビューで聞いた仕事を自分がやるとしたらと「想像」してみるワーク
●振り返りワーク(担当:マイナビ財団)
1日を通しての気づきの振り返りやそれをふまえた自身のキャリアを考えるワークを実施
【参加者の感想】
参加した子どもや保護者からは、次のような感想が聞かれました(抜粋して記載しています)
マイナビ世界子ども教育財団は、今後も経済的不安を抱える家庭の子どもたちに寄り添い、健やかな成長のサポートを通じて、貧困解決の一助となることを目指し、社会課題の解決に寄与してまいります。
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【共催】
株式会社銚子丸、株式会社ニチレイフレッシュ、株式会社山治、一般財団法人マイナビ世界子ども教育財団
【食材協賛】
第一水産株式会社
【告知協力】
公益財団法人あすのば
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【一般財団法人マイナビ世界子ども教育財団】
株式会社マイナビがこれまで積み立ててきた「世界の子供教育基金」を元に、さまざまな問題により教育を受けられない子どもたちに教育の機会を提供していくことを目的として2016年に設立。日本国内および海外における教育支援活動等に関する事業を行い、子どもが教育を受ける機会の提供を通じ、健やかな成長と就労を促進することを目指しています。